ワーキングメモリって知ってますか?

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どうも、タクミです。

今日もコツコツ作業しています。


さて、みなさんは「ワーキングメモリ」という言葉を知っているでしょうか?



最近は、ビジネスでも脳科学が用いられる機会が多くなってきたのでもしかしたら知っている人もいるかもしれませんね。


実はこの「ワーキングメモリ」。

知っていると日々の生活が大きく変わる可能性があるんです。

知っているのと知らないのとでは大きな差になると思います。

ということで、今回はワーキングメモリについてどういったものなのか、
知っているとどんなときに役立つのか解説していきます。


それではいってみましょう!


ワーキングメモリってそもそもなに?



ワーキングメモリは下記のように説明されています。

ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶作動記憶とも呼ばれる。”

出典:Wikipedia

ちょっとややこしいですね。
つまりはこういうことです。

脳に情報を保管する際に用いる脳のメモリ

脳には「記憶」という機能がありますよね。
短期記憶、長期記憶などがそれに当たります。
このワーキングメモリはその中でも作業記憶に当たります。

じゃあ、作業記憶って一体なんなのか?


学生時代にあった英語のリスニングテスト。
あれをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。

リスニングテストでの脳の一連の流れが以下のとおりです。

  1. 問題を聴き、状況を頭の中に描く
  2. その状況を記憶する
  3. 記憶をもとに設問に答える

このようになっています。
ここでのポイントが記憶した内容を使用しているということ。

設問に答えるという目的のために、脳に一時的に情報を保存しているんですね。
この際に脳が使っている機能がワーキングメモリというわけです。


ワーキングメモリ3つの特徴



ワーキングメモリの特徴としてここでは3つとりあげます。

  1. 一度に3~4個の情報までしか扱えない
  2. メモリの許容範囲を超えるとパンクする
  3. 脳内で所有している情報は自分では気づきにくい

この3つです。

順番に見ていきましょう。


1. 一度に3~4個の情報までしか扱えない



意外と脳の中で所有しておける情報って少ないんですよね。

イメージしてもらうとわかるかもですが、

  • 1583934という数字と3958949という数字を覚えてください
  • 頭の中でこの数字の合計を算出してください

という問題を出されたら結構頭使いませんか?

瞬間的に記憶したものを使って、頭の中で考えるというのは
思っている以上に脳のメモリを使います。


2. メモリの許容範囲を超えるとパンクする



そして、この脳のメモリを過度に使いすぎるとパンクを起こします。

具体的にはなにから手を付けたらいいかわからなくなって
なにもできなくなります。

大事な会議が14:00からあるのに電車が遅れて最寄りに13:54に着くことになった→焦る気持ちから電車の中に財布を忘れた→財布の中にICカードが入っていて駅から出られない→財布の中にはおろしたての現金15万円が、、、→なにから手を付ければいいかわからない

上記の感じです。

頭の中に自分のいま置かれている状況や情報が一気に入ってきて対応することが難しくなり、パンクしてしまいます。


3. 脳内で所有している情報は自分では気づきにくい


そして、これが今回一番大切なポイントなんですが
こうやって脳のメモリを使うことになっている情報は意外と気づきにくいです。

小さな情報がいくつも重なって脳のメモリを圧迫しているということもあります。

  • そういえば、来週は友達の誕生日だからなにか買わないとな
  • 明日は、プレゼンの日だから準備を万端にしておこう
  • あれ、家の鍵ちゃんと閉めたっけな、、、
  • あ、今日のうちにやらなきゃいけない仕事があったんだった!

上記の感じで取るに足らない日常のささいなことでも
脳が無意識に記憶していて、メモリを圧迫しているケースがあります。


ワーキングメモリを知っているとなにがいいの?



日々の生活の充実度が格段に上がります。


ここまでワーキングメモリとは一度に使える脳のメモリのことで
過度に圧迫しすぎるとなににも手を付けられなくなるということでした。

これは、ワーキングメモリをうまく使用できていないために起きてしまう問題です。

多くの人はワーキングメモリについて知りませんし、知っていてもそれを日常生活でうまく活用できていません。

しかし、ここまで記事をご覧になった画面の前の皆さんは
ワーキングメモリについて最低限のことはおさえています。

ワーキングメモリを知っていて得することは下記のとおりです。

  • 日々の急なハプニングに対しても対策を取れる
  • ワーキングメモリを圧迫していないため、集中度が常に高い
  • 多忙なスケジュールにも振り回されない

いかがでしょうか?
結構、得すること多くないですか?

ワーキングメモリの存在を知っているだけでこれだけの恩恵が受けられるんです。


ワーキングメモリをうまく活用すれば時間が何倍にもなる



もしかしたらこれが一番の恩恵かもです。

ワーキングメモリをうまく使うことができれば集中度の高い状態を維持できることは説明しました。

集中度の高い状態って思っている以上に
現代では価値が高いです。

理由は下記のとおり。

  • スマホの通知が気になって集中できない
  • 動画、SNSなど誘惑が多すぎて集中できない
  • 日々の眼精疲労が蓄積されて集中できない

コンテンツが発達して、魅力あるものが多くなった反面集中するときにはそれらは大きな障害になります。

集中度が低いことの弊害はいくつもありますが
そのなかでも特に痛いのが「時間が足りなくなる」ことです。


集中度の差で1つの作業にかかる時間も大きく違ってきます。
そうなるといくら時間があっても仕事が終わりません。

作業に取りかかる→集中できない→おわらない→やる気がどんどんなくなる→精神的にも肉体的にも疲労が蓄積する→全体の生産性が落ちる

上記の感じです。

どんどん精神的にも肉体的にもすり減って最終的には
なにもやる気が起きなくなってしまいます。

では、集中度の高い状態を継続できたらどうでしょうか。

作業に取りかかる→集中度が高い状態が続く→すぐにおわる→やる気もどんどん上がる→余った時間を心身のケアに使える→全体の生産性が上がる

こんな感じでどんどん行動しようという好循環が生まれます。


ワーキングメモリをうまく使って生産性を向上させよう



これを知っているのと知らないのでは大きな差になります。

多くの人が自分の問題を脳内で処理しようとしてパンクを起こし、結局頭を使わないラクな行動に走る中でどんどん考えて行動できれば間違いなくトップ5%に食い込めます。


その1つの助けとしてワーキングメモリの知識は大きな力になると思います。

ぼくも普段からできる限りワーキングメモリは意識して
頭のメモリを酷使しすぎてパンクさせないように気をつけています。

脳の処理が追いつかないだけで焦りが生まれて全体の行動の質がガクッと落ちちゃいますからね。

ぜひ、知らなかった方は知識として何度も目を通してみてください。

それでは!